実践してみよう

なぜあえて高温多湿の環境下でヨガを行うのでしょうか。確かに体を動かすことで汗をかき、新陳代謝を促すことはデトックスやリラックス効果を生み、健康体に近づけてくれることは間違いありません。しかし現代人は過度な冷暖房にさらされているため、体が自然な気温上昇に対応しづらくなっていて、体温コントロールがしにくくなっています。体温を上げるには体を動かすことが重要ですが、環境をあらかじめ高温多湿に設定することでゆっくりした動きでも体温が上昇しやすくなるのです。体温が上がることによって、ヨガによる有酸素運動の効果を高め大量に汗をかきますが、ここで気を付けなければいけないのは、脱水症状にならないようにこまめに水分補給を行うことです。

ホットヨーガの動きは一般的なヨガの動きに比べてそれほど多くはありません。もともと汗をかきやすい環境下で行うため、あまり激しい動きは必要以上の発汗を促し、水分補給が追い付かなくなる可能性があるからです。そのためゆったりした動きと呼吸法に重点が置かれ、胸式呼吸法と腹式呼吸法を使い分けながら行います。交感神経を刺激する胸式呼吸法はポーズを取り、体を鍛えるときに使い、副交感神経を刺激する腹式呼吸法は瞑想やクールダウンのときに使います。

ヨガに期待する効果

ダイエットヨガには大きく分けて6つの効果が期待できると言われています。まず1つ目はダイエット効果。ヨガをすることでインナーマッスルが鍛えられ、基礎代謝が上がることで太りにくい体になると同時に、痩せやすい体にもなります。

次に体の歪みを矯正します。私たちの体のどこかに、例えば背骨や骨盤に歪みが生じると、その歪みをかばうようにほかの筋肉が疲弊し、肩こりや腰痛を引き起こします。ヨガのポーズはこれら体の歪みを矯正し、コリを治してくれるのです。

3つ目はデトックス効果です。ゆっくりしたヨガの動きで血流が良くなり、体中に酸素がいきわたることで美肌効果やアンチエイジング効果をもたらします。

4つ目はリラックスやストレス解消効果です。普段何気なく行っている呼吸は、私たちの体調に大きく影響しています。深い呼吸をすることで精神的にリラックスができ、充分な酸素を取り込むことによってストレス解消の効果も加わります。

5つ目は柔軟性の向上です。体の軸を意識して筋肉をあらゆる方向に伸ばすことによって、関節周りの筋肉がほぐされます。体が柔らかいということは怪我をしにくいということでもあり、強い体を作ることができます。

6つ目はホルモンバランスを整える効果です。ヨガのポーズにはリンパを刺激するポーズがあり、ホルモンバランスを整えることで冷え性の改善、不妊やうつ病、更年期の不調にも効果を発揮します。

フィットネスのホットヨーガとは

フィットネスクラブにおいて行われているホットヨーガとは、いったいどのようなヨガなのでしょう。一般的に行われているヨガとはどのように違うのか、また効果の違いはあるのでしょうか。

ホットヨーガと一般的なヨガの一番の違いは、行う環境が違うということです。ホットヨーガとは、室温が39℃前後、湿度は60%前後といういわゆる高温多湿の室内環境で行うヨガです。この室温は筋肉を一番柔軟にする温度であり、ヨガの動きやポーズの中で筋肉を伸ばすには最適な温度になっています。さらに高温多湿の環境は発汗を促し、ストレス解消や新陳代謝の向上につながります。

ホットヨーガホットヨーガのポーズにはあまり激しい動きのものはありません。高温多湿の環境で行うため大量の発汗になり、水分補給が追い付かなくなり脱水症状になるのを防止するためです。そのためホットヨーガは、呼吸法とストレッチに重点を置いた動きをメインに、普段あまり使わない筋肉を動かすことで、ヨガにおけるさまざまな効果を目指します。

このように非日常の環境下で行うホットヨーガですが、正しい知識を得ることで安全に行うことができます。体が硬いと全身の血流が滞ってしまい、肩こりや冷え性などを引き起こしてしまうので、全身の筋肉をほぐして血行を良くし、体を柔らかくしましょう。体内の老廃物を上手に排出することも、健康を維持する上では大事なことです。適度な運動による発汗は老廃物の排出だけでなく、ストレス解消や新陳代謝の向上、筋力アップや効率の良い脂肪燃焼などの効果も期待できますので、上手に体内の老廃物を排出して健康体を獲得しましょう。